生田神社のこと

生田神社(西暦201年創建)は、初詣だけでなく、通年人気のスポットです。
元は、新神戸駅の背後にある砂山(いさご)にありましたが、約1200年以上前の水害で倒れた松が社殿を押し流してしまった、という伝承があり、それ以来、松は頼りにならない不吉なものになってしまいました。そのため、新年は、本来は神様が降りてくる階段のような役割の松を使った「門松」ではなく「杉盛り」が使われています。境内には一本の松の木もなく、くすのきが生い茂っています。この全国的にも珍しい「杉盛り」は、今や多くの人に知られるようになりました。
さて、神社の一番奥にあるのが第三鳥居で、東急ハンズの近くにあるのが第二鳥居、かつて生田神社の参道だったセンター街の南にあるのが第一鳥居です。この中で唯一朱色でないのが第二鳥居です。今年で阪神・淡路大震災から24年になりますが、
生田神社も拝殿も倒壊、また石の第二鳥居も根元から崩れてバラバラに折れました。復興を急ぐ生田神社に届けられたのが、式年遷宮で使われなくなった古財でした。再利用された鳥居は2015(平成27)まで使われて、引退しました。それから、再び伊勢神宮から、すでに60年間使われたものなので、内部に鉄骨や樹脂を入れて補強して、表面を化粧直ししてから使われているのが、白木のままの今の第二鳥居です。
こんな繁華街のまん中に、1800年以上の由緒のある神社があるのも神戸の人の誇りですが、伊勢神宮どのゆかりもある、ということもわかると、美しい木の肌の鳥居をくぐるのも何とはなしにさらにご利益があるような気がします。

2019年1月25日号

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