神戸市立 花と緑の相談センター

 

諏訪山公園の一角にある「花と緑の相談センター」は、私にとっては、植物のことで悩んだ時、何でも相談できる、クリニックか駆け込み寺のような所です。

 

梅雨が開ける前の七月上旬〈アジサイの剪定〉講座に参加するために、久々にここにやって来ました。ハンギングバスケットやランの栽培などの講座は、申し込みのタイミングが遅いと、30人の定員がすぐいっぱいになる程の人気があります。この日の講師、古谷先生は、普段は文化ホールや公園などの手入れをされている専門家ですが、手作りの資料に基づいた、ユーモアあふれる講義は分かりやすく、和やかな雰囲気です。そして、熱心にメモをとったり頷いたり、また、赤いアジサイを青色にするにはどうしたらよいか?などのやや突っ込んだ質問をする受講生にも、丁寧に回答してくれました。実習では、鮮やかな手つきでアジサイの剪定をする先生を囲み、手元を注視しながら、矢継ぎ早に質問が飛び交っていました。
さて、同センターの歴史を所長さんにお尋ねしてみると、神戸市内で第一号の「花と緑の相談所」(当時の呼称)が、北区の鈴蘭公園に作られたのは、昭和52年、日本でも、花と緑の相談所第一号だったそうです。諏訪山公園の相談所ができたのは、それから2年後です。鈴蘭公園の相談所は、現在(いま)では、相楽園の菊花展の時の菊作りが行われています。日本全体で都市の緑化が推し進められていた頃の、象徴的な施設といえます。
センターの前庭は公園になっています。が、不思議な事に、季節毎に美しく手入れの行き届いた花々を眺めていると、どうすればこんな風に各々の植物が活き活きと育つのか、と自分の家の庭と比べてしまいます。 自分の住んでいる街を花や緑で美しくするー事はそんなに難しいことではないように思えてきました。
まずは、剪定バサミを持ち、来年も大きな綺麗な花を咲かせてね、と語りかけながら思い切って枝を切ることから始まると確信して相談センターを後にしました。

2013-7-19

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