ポートタワーは「鉄塔の美女」

高さ108メートルの「神戸ポートタワー」は、神戸開港90周年を記念して1963(昭和38)年11月に開業しました。
その当時の原口市長が、オランダのロッテルダムにあった「ユーロマスト」というタワーに刺激を受け”ハイカラな神戸の街にふさわしい斬新なデザインのタワーを”という視点から、世界に類のない中央がくびれた鼓形のデザインが選ばれました。
エレベーターの周りに、直線の鋼管を斜めに組み合わせて美しいくびれのラインを作る、というのは、設計者の多田さんが籐の椅子からヒントを得た、といわれてます。まっすぐのままのパイプできているあの美しいウエストラインを眺める度に、私はこのタワーです生まれた秘話に感動しています。
当初銀色にする案もありましたが、お天気の悪い日など周囲となじみ,見えにくいなど航空法上の理由で東京タワーと同じ赤と白のペンキで塗られるごとになりました。潮風にも錆びないように船舶用のペンキが使われました。
老朽化が進んでいることから、リニューアル工事をすることになり、今年の9月26日から、タワーが60周年を迎える2023(令5)年まで営業を終了することになりました。
リニューアル工事を前に、タワー誕生から現在までの歴史を振り返る「ポートタワー写真展」が31日から開かれ、貴重な写真25点が展示されます。
地上3階の展示スペースは入場無料です。
神戸港の発展を見守ってきた「神戸ポートタワー」と自分の歴史も重ね合わせてみてください。

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