神戸まぼろしの公会堂

 

六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館で、「神戸まぽろしの公会堂コンペ再現!~貴重な設計原図を一堂に~」が開かれています。
神戸は、モダンな街として発展してきましたが、その象徴として、現在の中央区大倉山に公会堂を建設する計画がありました。
市民からの、オペラや演劇などが鑑賞できる施設が欲しい、という要望を受けて神戸市は、戦前に二度、大正と昭和にコンペを開催しました。
ところが、最初の大正期は関東大震災による不況で、二度目の昭和戦前期は、日中戦争や阪神大水害などが相次いで、どちらもその計画は頓挫して、実際はどちらも建てられないまま終わり”まぼろしの公会堂”と呼ばれてきました。
文書館では、これらの実現する事のなかった2度のコンペの設計図を長年にわたり保管してていました。
今回の展覧会で、現存する設計原図を眺めることで、今まで知られることのなかった歴史の一面も垣間見ることができます。手書きの美しい図面から、今でも、こんな公会堂があれば素敵だと思わせるような設計図がたくさんあります。
“まぼろしの公会堂”、絵本のように楽しんでください。

特別展「神戸まぼろしの公会堂」2020 3.8まで
神戸ゆかりの美術館
毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)、1月14日(火曜日)、2月25日(火曜日)休館
入場料 一般800円
六甲ライナー「アイランドセンター」下車

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