香雪美術館辺り

阪神御影駅から、山の手に向かって、テクテク歩きました。JRの高架下を抜けると、弓弦羽神社の石柱があります。それから、まだ山手幹線を渡るとようやく参道が見えてきました。
旧郡家村・御影村の氏神で、榎・樟などが茂る境内の森は、昭和49年に市の保護樹林に指定されています。桜の花びらが舞い落ちる中、境内を抜けて「香雪美術館」を訪れました。
朝日新聞社の創業者・村山龍平(むらやまりょうへい)が収集した古美術品を元に、1973(昭和48)年に開館した美術館で、館名の「香雪」は村山の号です。現在、企画展「生誕110年・三岸節子展」が開催されています。三岸節子は、1905年に愛知県に生まれ、東京に出て女子美術学校(現・女子美術大学)を首席で卒業しています。洋画家・三岸好太郎と結婚しますが、好太郎は31歳で急逝。その後、3人の子どもを抱えながらの苦しい暮らしに直面しながら、画家として生きていきます。
94歳まで絵筆をとり続け、亡くなった時にも指には絵の具が付いていたそうです。93歳での大作「さいたさいた さくらがさいた」は迫力のある作品です。
美術館のお庭と共に、御影山手の閑静な雰囲気や見事な石の塀なども見所です。
■三岸節子展
〜5月15日まで
10時〜17時、会期中無休
☎(841)0652

2016-4-22

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