「イペ」の花が 咲きだしましたよ

鯉川筋沿いに、イペの花が咲きました。大丸北側スクランブル交差点、
モクレンとコブシの花が終わり、しばらくは花のない時期なのに、いつも
より早く開花したイペの鮮やかな黄色の花にカメラを向けている人がたく
さんいます。
イペはブラジルの国花で、2008年にブラジル移住100周年を記念して、鯉川筋に沿った7ヶ所に植樹されました。
1908(明治41)年「笠戸丸」の出港から1971(昭和46)年の「ぶら
じる丸」の最後の出港まで63年間、ブラジル移民船が神戸港から出ていました。鯉川筋の突き当たりにあった「神戸移住センター(現在は「海外移住と文化の交流センター」)から、鯉川筋を通り船に乗り込み新天地ブラジルに移住した人は
約25万人と言われています。その中でどれほどの人が再び故郷の地に戻っ
てこられたのか…。それを思うと、毎年この鮮やかな黄色のイペの木を眺
める度に心の奥が揺れ動きます。移民関連の施設として日本で唯一残って
いるのが「海外移住と文化の交流センター」です。
移民する人たちが希望と不安を抱いて最後に過ごした場所、ここから移
民坂を下り港まで、イペの木に誘われながら港まで歩いてみてください。

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