さんちか 花のある空間

神戸で初めての地下街「さんちか」(昭和40年に出来た時はさんちかタウン)は、これまで、少し時代の少先取りをするために、斬新な企画や提案をしながら”街づくり”をしてきました。
例えば、JR三ノ宮駅、阪急三宮駅から繋がっている、大きなエスカレーターのある広場には、開業から五周年に「泉のある広場」(昭和45年)を造り、2年後の昭和47年には「彫刻広場」として360度どこからでも鑑賞できるARBA象を設け、多くの人に待ち合わせの場所として親しまれました。
現在も、見上げるようなな生け花や季節ごとのオブジェなど、常に注目されるようなさんちかならではの取り組みをしてきました。
二十周年には、メインストリートに面して「インフォメーションこうべ」という、市政・余暇・住宅相談のできる案内所を作りました。
さて、さんちかの通路や広場、階段には、一年中、通り行く多くの人に和みや安らぎをさりげなく演出している”花”があります。
これは、「さんちかタウン」が開業した時(昭和40年)からずっと神港農園芸さんがお世話されています。
太陽の光も風もなく、数十万人の人が行き交う通りで埃をかぶり、苛酷な条件の下で、いつも枯れた葉や萎れた花と丁寧に向き合われています。
駅を降りると、ほのかに、さんちかの広場近くから良い香りがしてきました。
階段の所に植えられているジャスミンでした。
花は、人の思いに応えるものだと思いながら、毎日感謝しながら階段を登り降りしています。

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