神戸市立森林植物園とト―テムポール

1940(昭和15)年にできた森林植物園は、六甲山の一角にある広大な植物園で、市街地からは、バスや車でわずか約30分で行けます。
紫陽花や紅葉だけではなく、つつじやしゃくなげが見頃の新緑も見事です。
これからの季節だと、長谷池のカキツバタや睡蓮などの水性植物も次々と咲いてきます。タイミングが合えば、モリアオガエルの産卵の様子も見ることができるかもしれません。
さて、植物園に、長年、花時計広場にあった「ト―テムポール」が移されてきました。
昭和32年に姉妹都市になったシアトル市から、そのお祝いにとシアトル市民から贈られたのが「ト―テムポール」です。
ネーティブアメリカンが神戸に来て制作し、太陽や海、六甲山などが刻まれました。半世紀以上がたち、老朽化し倒壊してはいけないので敷地の中にシアトルの森があリ、ゆかりのある森林植物園に移されることになりました。根元部分は残されて、10メートル弱になったト―テムポールの上の部分は、多目的広場に横たわっています。
「ト―テムポール」は、このまま土にかえってゆくのを、植物園を訪れるたくさんの人に見届けてもらいながら、静かな余生を送っています。

市立森林植物園 591-0253
三宮バスターミナルから市バス25系統で(土・日・祝のみ)
大人300円小人150円
2015-5-22

 

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