病気になりやすい人となりにくい人の違い

病気になりやすい人は、そうでない人と比べてストレスに対する抵抗力が弱いと言われています。自分がストレスに強いのか弱いのかはわかりにくいですが、実は、病気になりやすい人の行動には、ストレス負荷時に見られる一定のパターンがあります。例えば、ストレスを感じていても無視をする、強がる、感情表現をしない、問題解決の為の行動を先延ばしにするなどです。誰しもこういった行動があれば、ストレスへの抵抗力は落ちている可能性があります。例えば、仕事が忙しい事を理由に健康に問題が生じても問題解決を放置される方は、ストレスが蓄積し、生活習慣病が悪化します。心身の疲労も感じやすくなります。心身が疲労すると、ストレスに向きあう余裕がなくなり、ストレスへの「怖さ」を強く感じ、現状に「絶望」したり、「混乱」します。ここまでくると、問題解決どころではありません。精神安定剤にお世話になる日々が始まります。
「私は定期的に仕事のストレスを運動、趣味等で発散しているからストレスには強いんだ」という方が結構の数おられます。しかし、仕事のストレスのほとんどは人間関係からくるストレスです。残念ながら、人間関係のストレスを運動や趣味で根本的に解消することはできません。人間関係のストレスは人間関係を構築することでしか問題解決はしないからです。でも職場の人間関係を良くするには怖れが伴います。怖れを超えてでも問題解決はしたくない、その結果、自分は大丈夫でないのに、「自分は大丈夫!」と信じ続け、気づいたらストレス負債から病気になることも少なくありません。
ではどうしたらいいのか?ストレスを抱えて悩んでいる方は、早めに解決方法をご相談いただきたいと願っています。ある程度ストレス負債を抱えてしまうと、治療するのもしないのも怖れがでて、身動きがとれなくなります。まずは、些細なことでもストレスでお悩みの方は外来を受診してご相談いただければ嬉しく思います。