住宅のリースバックという言葉をきいたことはありますか?住宅のリースバックとは、住宅を売却して現金を得て、売却後は毎月賃料を支払って、住んでいた家にそのまま住み続けることができるという仕組みのことです。住み慣れた自宅にそのまま居住しながら一括して資金を受け取れるということで、高齢者施設への転居を予定しているが現時点では希望する施設に空室がないという場合など、資金調達のニーズを満たしつつ継続居住の必要があるときに使いやすい仕組みとして、特に高齢の方の自宅の処分の方法のひとつとして、最近事例が増えています。
もっとも、解約の際に高額な違約金を請求されたりというトラブルもありますし、そもそも支払賃料の総額が売却価格を超えてしまったりという、資産運用上の失敗も見られます。
このような事態を未然に防ぐためには、複数の業者に相談する、周りの人間に相談する、業者のいうことを鵜呑みにせずゆっくりと契約内容を確認する、など、他の消費者被害と同様の慎重な姿勢、対策が極めて有効です。
国土交通省から「住宅のリースバックに関するガイドブック」というパンフレットが出ています。これはとてもわかりやすい内容になっていますので、リースバックを検討されている方は、ぜひ一度ご覧ください。
2022-10