インターネット、SNS等のトラブルに子ども達が巻き込まれている現状はみなさんご存知のとおりです。しかし、インターネットは非常に有用性も高いものですので、これを完全に回避するのではなく道具として使いこなすスキルを身につける必要があります。
では、そのようなスキルはどのようにして身につけるのでしょうか。
これが例えば自転車なら、まずは補助輪のついた自転車に親がベタ付きの状態から始めて、次に公園の中などで見守りつつも自由に走らせ、最終的には子どもだけで公道での移動手段として使う、という段取りを踏みます。
自動車も同様です。最初は教習所の所内教習、次に路上教習、免許を取っても、最初は運転に慣れた人に横に乗ってもらうことも多いかも知れません。
このように、どのようなスキルであっても、まずは指導者がベッタリと手取り足取り教えて、次に一定の制約・範囲の下で少しだけ自由に取り組み、段階的に制約を緩めて、最終的に自分の判断で利用する、というプロセスを踏みます。インターネットやSNSも基本的にはこれと同じです。
しかし、このプロセスは、そのスキルについて、指導者側が経験やスキルに長じていることが前提となります。ところがインターネットやSNSについては必ずしもこの前提が当てはまりません。親が上記のような段階的な指導を受けた経験もあまりなければ、知識自体、子ども世代の方が長けていることもあります。
ですので、まず、指導者側・親世代が子どもと一緒に勉強する必要があると思います。その上で、子どもの発達段階や、勉強や運動といった他の取り組みとのバランスなどを考慮しつつ、親子でルール策定をしてみてはいかがでしょうか。
あまり「インターネットトラブルに巻き込まれないために」とネガティブな気持ちでやっても面白くないので、一週間の時間の使い方を洗い出したり、自分が何を大切にしているのかを見直したりする機会として取り組んでいただけたらと思います。