神戸国際医療連携クリニック(KICC)が開院したのは、2020年4月のこと。当初は進行性の「去勢抵抗性前立腺がん」と診断され、日本の保険診療に限界を感じている患者様を対象に、海外での治療を含めた保険未承認の治療法を紹介するための専門医療機関でした。国内外の大学病院と連携し、ドイツを中心に行われている「PSMA治療」を新たな選択肢として患者様にご提案する。その目的は現在も変わっていませんが、2020年からは新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、従来のようなご提案が難しくなってきています。
そのなかでひとりでも多くの方のお役に立ちたいという思いから、新型コロナウィルスの抗体検査と唾液PCR検査をスタートしました。さらに、不安定な状況下で睡眠に悩みを抱えている方が増えているということを鑑み、全国的にも数少ない睡眠専門のクリニックと連携。「睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査」をはじめとする睡眠トラブルの診察や検査にも取り組んでいます。
今後はさらに、さまざまな臓器のがん専門医や高血圧・糖尿病などの生活習慣病の専門医、循環器内科・外科医、脳神経外科医、認知症専門医などのスペシャリストとも協力し、より広範な病気をカバーできるように展開していきたいと考えています。
KICCの役割は、画像検査や生理的検査、血液検査などを通して、がんや生活習慣病などの病気を早期発見し、専門性が高く実績のある医師や医療機関にご紹介すること。
身近な存在である総合内科医や家庭医の一歩先をゆく「コンサルティング・ドクター」として、多くの方の健康を支えていきたいと考えています。