県立こども病院は、２０１６年５月１日にポートアイランドの地に新築・移転し、５年目を迎えます。当院は、１９７０年に兵庫県政１００周年記念事業として開設され、１９９４年には総合周産期母子医療センター、２００７年には小児救急医療センター、２０１４年には、小児がん医療センター、２０１８年にはアレルギーセンターを開設し、それらのセンターがこども病院を支える体制を確立しています。
新病院では集中治療系病床を強化、救急医療体制を整備し、急性期の集学的治療を行い、当院での医療を必要とする患児に24時間体制で対応しています。また「総合周産期母子医療センター」では、胎児期から退院まで母児一貫した総合医療を行っています。
さらに、２０１７年12月に隣接地に開設された日本初の小児がんに重点を置いた粒子線治療施設「神戸陽子線センター」との連携に加え、２０２０年４月には、がんゲノム医療連携病院としてゲノム医療センターを開設し、より質の高い小児がん医療の提供を目指しています。その他、医療的ケアを必要とする重い障害を負ったこどもたちや、治すことのできない病気と闘うこどもたちのために、在宅療養移行支援病棟を整備し、「治す」ことと「支える」ことを両輪とした医療を提供しています。
ご家族に対するケアとして、病室にはソファベッドを設置し付添をされる方に配慮しているほか、遠方から来院するご家族のために、低料金で滞在できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス（神戸ハウス）」を整備し、アメニティの向上を図っています。
こどもは国の宝であり、患者様とご家族の方から信頼される医療を提供することにより、この大切な宝を守る「最後の砦」となるべく、職員一丸となって全力を尽くして参りますので、こども病院を引き続きよろしくお願い申し上げます。
