日本人の死因第1位は癌であり、癌で亡くなることは、いつか自分にも起こりうる問題として考えておく必要があります。がんの緩和ケアは、現状では提供できる施設が少なく、がん末期を見てくれる施設がみつからない、いわゆる「がん難民」となってしまうケースが多く見られます。
佐野病院では、がん末期になっても安心して過ごすことができ、急につらい症状がでたり、体が動かなくなった時など、困った時にはいつでも緊急入院できるといった緩和ケアの体制を十分に整えており、「がん難民」を作らないことを目標に掲げています。
また消化器系のがんのみならず、肺がん、子宮がん、脳腫瘍、悪性リンパ腫など、あらゆるがんの終末期ケアを行っております。さらに当院の緩和ケアは、がん特有の薬の使い方に精通した医師や看護師だけが行うのではなく、薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士などの多職種からなる「緩和ケアサポートチーム」で、それぞれの専門性を生かしたケアを行っています。
癌の末期となられた患者様やご家族は、誰もがとても大きな不安を抱えながら生活されています。私たちは、その不安を少しでも取り除き、また癌による痛みなどの苦痛を最大限に和らげる医療を実践したいと考えています
2018-11-23