お子様の高校進学先を決めるのに、その高校の大学進学実績を重視される親御さんは、相当多いと思われます。
そして、その際に一番参考にされるのは、当該高校が公表している大学合格者数だと思われます。では、ここでいう「合格者数」って何でしょう?当たり前といえば当たり前ですが、文字通り「大学に合格した人の数」、すなわち、大学の合格延べ人数のことをいいます。ですので、例えば一人の優秀な生徒が10の大学、学部に合格した場合には、当然「10人」として計上されることになります。
こんな表示は紛らわしい!その高校の実績を正確に反映していないじゃないか!というご意見もあるかも知れません。
しかし、「入学者数」でも「進学者数」でもなく、「合格者数」と明記された上で「合格した人の数」を表示しているわけですし、また、そのような表示が通常であることも世間一般に知られていますので、この表示方法が違法となることは通常ありません。一人が10の大学に合格して「10人」と表示されることも織り込み済みということになります。
ですので、たとえ、この合格実績を進学実績と勘違いして高校を選んだとしても、誰にも文句は言えません。
もっとも、進学実績についての情報を集めることは、消費者として当然の権利です。
直接学校に問い合わせることも含めて多角的に情報収集し、進学実績以外の要素についても十分に検討して、受験校を選択して頂ければと思います。
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兵庫県弁護士会所属 弁護士 佐々木 伸