何があっても子どもの教育費だけはしっかり確保したい、ということで、教育費確保のため、学資保険を利用されている方も多くいらっしゃいます。
しかし、この学資保険に関し、元本割れのリスク等についてしっかりと理解せずに契約して、その後トラブルになるケースが時折見受けられます。
この種のトラブルにおいて、外交員さんの説明が不足していたと裁判所が認めれば、裁判で元本割れ金額を回復できることもあります。実際、そういう裁判例も存在します。
もっとも、実際裁判で勝訴するには、主張・立証上のハードルは相当高いですし、また弁護士費用等の費用もかかります。元本割れの金額によっては費用倒れになってしまうことも十分にあり得ます。
ですので、やはりトラブルは未然に防ぐのが一番。保険契約の場合、「保険料」「育英資金」「積立金」等の用語の難解さ、紛らわしさがトラブルの原因となっていることも多いようです。
分からないところを分からないまま流してしまわずに、一つ一つ丁寧に確認しながら契約手続を進めるよう、心がけてください。
平野・佐々木法律事務所●078-351-7687
兵庫県弁護士会所属 弁護士 佐々木 伸