神戸市立飛松中学校(須磨区)は須磨アルプスの横尾山や東山から流れ出す東細沢谷川がつくった扇状地に位置し、校庭は山麓の森につながっています。かつてこの森を活用した学習や自然体験活動が行われていました。一方で、森の樹木は大きく育ち、管理が充分に行き届かなくなっていました。この学校林を幅広い人に開放して活用・管理し、豊かな森に育てていくことはできないか。森を育て、森を活かす活動を通して、自然を守ることはできないか。子どもたちが自然にふれ、自然の中で遊び、学ぶことができる場にできないか。そんな思いをもった人々が集まって、自主的なボランティア団体である「とびまつ森の会」が発足したのは2007年でした。

それから17年間。多彩な活動が行われました。夏・春の自然体験工作教室には地域の親子がつどい楽しいひと時を過ごします。地域の保育園や森の幼稚園の子どもらが森にやってきます。中学校のトライやるウイークの活動の場にもなりました。中学校正門横の菜園での野菜作りは毎週の活動で、新鮮な野菜は地域の方々に提供しています。
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