自動車から降りて、何かにさわったときに、「パッチ」と音がして「いたい」思いをしたことはありませんか。車がゆれて、着ている服と座席の間がこすれて、体にたまった「静電気」=「まさつ電気」がさわろうとしたものに飛んだために起こります。「火花放電」という現象です。静電気の楽しい実験を紹介します。

<実験1> ストロー検電器

・用意するもの ストロー2本、ペットボトルのふた、ティッシュペーパー(紙)

1、紙でストロー1本をこすり、ふたの上に置きます。

2、もう1本のストローも紙でこすり、手で持って1のストローに近づけます。

*ストローは逃げるように回転します。

3、こすった紙を1のストローに近づけます。

*ストローはくっつくように近づいてきます。

4、水道から水をほんの少しだけ出します。出口に近いところ水に紙でこすったストローを近づけます。 *水流は大きく曲がります。

<実験2> 電気クラゲ
・用意するもの 平たいビニールひも、塩ビパイプか風船、ティッシュペーパー(紙)

1、60㎝のビニールひもの真ん中に結び目をつくり、細くさいて机に置きます。

2、塩ビパイプを紙でよくこすります。

3、1を紙でよくこすり、結び目をもっていきおいよく投げ上げます。

4、塩ビパイプを下から近づけてバランスをとると、クラゲは空中に浮かせることができます。

違う物質をこすり合わせると、一方の物質から他方の物質に電子が移動して静電気が生じます。電気にはマイナス(-)とプラス(+)があり、同じ電気は反発しあい、違う電気では引きつけあいます。この性質を利用した実験です。雷も巨大な静電気です。