砂糖を使ったお菓子にはどんなものがあるでしょう。今回は「カルメ焼き」と「キャラメル」の作り方を紹介します。どちらも温度管理がポイントになります。200℃の温度計か、てんぷら用の温度計を用意するといいですね。
<実験3> カルメ焼き
ふつうは金属のお玉か、カルメ焼き用お玉(銅製)を使うのですが、今回は紙コップと電子レンジで作る方法です。
① 上白糖(大さじ2杯=20g)と水(大さじ1杯弱=10g)を紙コップに入れます。
② ①を電子レンジ(600W)に入れて、1分30秒温めます。
③ 沸とうが収まるのを待って、重曹(じゅうそう)=タンサンを一つまみ(0.5g~1g)を入れて、割りばしですばやくかき混ぜます。15秒~20秒ほどしてふくらみ出したらやめます。
④ しばらくすると、大きくふくらんできます。冷えるのを待って、紙コップを切りさいて取り出します。カルメ焼きのでき上りです。
*加えた重曹は、炭酸水素ナトリウムという物質で、熱すると分解して二酸化炭素と水が発生します。この二酸化炭素(CO2)のためにふくらみます。ベーキングパウダーの主成分です。
<実験4> キャラメル(約6個分)
① 上白糖(大さじ4杯=40g)と牛乳(大さじ2杯=30mL)とハチミツ(小さじ1杯=2.5mL)を片手なべに入れて、よくかき混ぜます。
② コンロを弱火にして、ヘラでかき混ぜながら熱していきます。はげしく泡立ってき て黄色になってきます。全体が黄色になったら(120℃をこしたら)火を止めて、バター(5gほど)を入れてかき混ぜます。ドロッとした液体になります。
③ クッキングシートに砂糖を少しちりばめたところに、②を細長くたらして、冷えるのを待ちます。冷えて固まってきたら、棒状にして適度な大きさに切り分けて、キャラメルのでき上りです。①でココアを入れると「チョコレートキャラメル」です。
- 上の実験はどちらもとても熱くなった砂糖の液体をあつかいます。やけどには気を付けましょう。(元神戸市中学校理科教師)