7月7日で余剰電力買取単価を8円とするとの連絡が関電から届きました。10年前に太陽光発電システムを自宅の屋根に設置し、発電する電力から消費する電力を引いた余剰電力を関電に1kwh あたり42円で買い取ってもらう期間が終了しました。10年間の収支はどうだったのでしょうか。余剰電力の売電先は関西電力、買電先は「新電力会社」シンエナジー。

太陽光発電量は4万5396kwh、夜間にシンエナジーから買ったのは2万0757kwh、合計は6万6153kwh。消費電力は3万1936kwh、関電に売ったのは3万4217kwh。電力自給率142%でした。

買電で支払った金額は25円/kwhで52万円。売電で受け取った金額は42円/kwhで144万円。消費電力を全部買っていたら80万円、節約分は28万円。金額ベースでは、当初の太陽光発電システム設置費用は回収して、儲けが十分に出ました。

余剰電力固定買取り制度を廃止し、8円での買取りとは馬鹿にした話です。完全な再生可能エネルギーであり環境破壊ももたらさない太陽光発電の普及を支援をしないということです。私は蓄電池システムを導入し、昼の余剰電力は蓄電池にためて夜は蓄電池から使うようしました。

日本中の家庭で太陽光発電と蓄電池のシステムが導入されれば、日本の電力事情は大きく変わるはずです。日本のエネルギー自給率は12.1%でOECD諸国でも最低レベルです。エネルギーの85%を石炭、石油、天然ガスに頼っています。化石燃料の削減目標は掲げられますが、実現の見通しは見えていません。各家庭で電力を自給できるように、国の政策として家庭を支援し、自給率を最大に高めることを求めたいと思います。
2022-09-30