あなたの家にはどんな砂糖がありますか。真っ白でしっとりしている上白糖、サラサラのグラニュー糖、黄色っぽい色の三(さん)温(おん)糖(とう)、立方体の角砂糖などいろいろありますね。サトウキビ(甘藷(かんしょ))やサトウダイコン(甜菜(てんさい))からつくられます。

料理や飲み物に欠かせない砂糖にはさまざまな不思議なはたらきがあります。砂糖がたくさん入っている「ようかん」や「あんこ」はなかなか腐りません。魚のくさみを消したり、肉をやわらかくしたりするはたらきもあります。果物を砂糖と一緒に煮るとゼリー状になって、ジャムやママレードができます。

砂糖には水にとても溶けやすい性質があります。また、熱すると温度によってさまざまな状態に変化する性質があります。

<実験1>砂糖と食塩の水に溶け方の違いを調べる

①耐熱ガラスコップ2個の一方に砂糖20g(大さじ2はい)と食塩20g(大さじ1,5はい)を入れる。

②それぞれに水15mL(15g:大さじ1ぱい)を入れて、スポーンでかき混ぜる

*砂糖を入れた方は透明な水溶液になり、食塩を入れた方は白い結晶が沈んでいます。

③砂糖をさらに20g(大さじ2ぱい)を加えます。食塩は加えないで、2つの容器を電子レンジのかけ、1分間加熱します。

*砂糖は溶けてシロップになります。食塩は温度が上がっても溶けません。

④砂糖が溶けているシロップを冷蔵庫で冷やすと、結晶が出てきます。(この砂糖は<実験2>で使うことができます)

<実験2>砂糖からべっこうあめをつくる

①砂糖100gと水50gを片手なべに入れて、ガスコンロ(弱火)で加熱していきます。

②砂糖が水に溶けて透明になり、沸とうを始めます。(120℃くらい:シロップです)

③水が蒸発して、砂糖の液体になります。(130℃~150℃くらい:水あめです)

④液体の砂糖がドロッとして、黄色い色がついてきたら火を消します。(160℃)

⑤広げたアルミホイルに3㎝くらいの大きさに、砂糖をたらして分けて冷やします。つまようじをつけて、べっこうあめのでき上りです。

☆今後、親子で楽しむ科学実験や自然観察を紹介します。(元神戸市中学校理科教師)
2021-8月号