我が家の屋根裏部屋は「思い出の世界」です。古いアルバムや子どもたちが小学生の時に作った工作や絵画、習字があります。私が小学生の時に読んだ本、「アンクルトム物語」「ロビンソン漂流記」「巌窟王」など実に懐かしい本です。ひときわ汚れ、ボロボロの本は「ぼくらの宇宙旅行」(昭和33年発行)です。「宇宙旅行はもう夢ではなくなりました」という文章ではじまり、月、太陽、太陽系から大宇宙までが紹介され、ロケットのしくみが説明されています。「月世界の探検」「火星旅行の計画」「ふみだす宇宙旅行の第一歩」などがわかりやすい文章と図で解説されます。小学校5年の私はむちゅうになり、この本を何度も読み直しました。かなり高度な物理学の内容もあり、当時の私には理解できないことも多くあったでしょう。でも、ワクワクしながら読み進んだ感覚は今でも覚えています。