〜 何かあったらお願いします?〜

「弁護士です」と自己紹介すると、よく「何かあったらお願いします。お願いするようなことにならなければいいんですけど。」と言われます。まだまだみなさんにとっては、「弁護士」とは、「何かトラブルに見舞われてから相談する相手」なんですね。もちろん、何かあってから解決のサポートをさせて頂くのも、私たちの大切な仕事です。
しかし、私は、「トラブルになる前に」トラブルを未然に防いだり、トラブルに見舞われてもダメージが最小限になるように予め手当をしたりすることも、私たちの役目だと思っていますし、むしろこちらの仕事の方が大切だと考えています。また、こういう仕事のことを「予防法務」と呼んだりします。
企業の場合ですと、契約書のチェックだったり社内規定の整備だったり、あるいは報告連絡の仕組を作ったりと、「予防法務」の重要性はある程度浸透してきています。個人の方でも、相続に備えて遺言を作成したり、住居の賃貸借契約をチェックしたり、保険の充実を検討したりと、いくらでも「予防法務」が活躍できる場面があります。
私はよく、医療に例えて予防法務の有用性を説明させて頂きます。「訴訟」というのは「手術」と同じで、費用は高くつきますし、何よりいい結果が出るかどうかわかりません。それよりも「健康診断」の感覚で「事前に相談」して頂ければ、少ない費用でリスクそのものを回避できる可能性も高いのです。そして、医療の世界でも「内科」「外科」「心療内科」「眼科」等、それぞれの専門家がいるように、法務の世界でも我々弁護士ではよくわからないところは、「税理士」「司法書士」「行政書士」の先生方や、場合によっては不動産屋さんや生命保険、損害保険、福祉の専門家、行政等のお力もお借りして、問題の解決に当たります。
こんなこと相談してもいいのかな?というようなことでも構いません。「ちょっとよくわからないな?」ということがあればいつでもお声かけください。

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