債権回収は最初が肝心

「お金を貸したのに返してもらえない」「売掛金の回収が滞っている」という、いわゆる債権回収についてのご相談は、企業・個人を問わず、最も多いご相談の類型です。そして時には、「ちゃんと公正証書も作っています。」と言って公正証書をご持参頂く場合もあります。

しかし、公正証書を作って、さらに強制執行受諾文言を入れたとしても、それで意味があるのは「裁判を経ずに強制執行が出来る」という限度に過ぎません。強制執行するには、執行する側が相手名義の財産をある程度把握することが必要ですので、相手に財産がない、あるいは把握出来ないということになれば、いくら公正証書を作っても、「絵に描いた餅」ということになってしまいます。

このような事態を防ぐためには、「最初が肝心」。不動産・商品・債権等に各種担保を設定することや、第三者の連帯保証を取ることを「取引開始」のタイミングで検討したいところです。また、いったん回収が滞った後でも、「分割である程度遅滞なく支払ったら残額は免除する」といった合意をすることで相手方のモチベーションを上げる方法もあります。

「お金を貸したのに返してもらえない」「売掛金の回収が滞っている」という、いわゆる債権回収についてのご相談は、企業・個人を問わず、最も多いご相談の類型です。そして時には、「ちゃんと公正証書も作っています。」と言って公正証書をご持参頂く場合もあります。

しかし、公正証書を作って、さらに強制執行受諾文言を入れたとしても、それで意味があるのは「裁判を経ずに強制執行が出来る」という限度に過ぎません。強制執行するには、執行する側が相手名義の財産をある程度把握することが必要ですので、相手に財産がない、あるいは把握出来ないということになれば、いくら公正証書を作っても、「絵に描いた餅」ということになってしまいます。

このような事態を防ぐためには、「最初が肝心」。不動産・商品・債権等に各種担保を設定することや、第三者の連帯保証を取ることを「取引開始」のタイミングで検討したいところです。また、いったん回収が滞った後でも、「分割である程度遅滞なく支払ったら残額は免除する」といった合意をすることで相手方のモチベーションを上げる方法もあります。

平野・佐々木法律事務所●078-351-7687
兵庫県弁護士会所属  弁護士  佐々木  伸

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