ファマーズ マーケット

 

居留地の東側にある旧生田川の河川敷が、外国人専用のグラウンドとして使われ初めたのは、開港後まもなくの1875年からです。
やがて日本人にも解放されて、「内外人公園」と呼ばれ、野球やサッカー、ラグビーなどが日本中に広まっていくきっかけになりました。
「東遊園地」と改称されたのは1922年のことです。
この「東遊園地」で3年前に、市民と行政の協働の社会実験「URBAN PICNIC 」が始まりました。グランドの大部分が芝生になり、快適な空間になりました。
そして、一年を通して神戸の旬を楽しめるマーケットも開かれています。 神戸の生産者さんたちと会話しながら、野菜やくだものや苗を買ったり、カレーやパンや飲み物なども食べることもできます。
神戸らしい”地産地消の朝市”は毎週土曜日の9時~12時30分まで、雨でも開催しています。

2017-10-27

神戸の水の話

神戸には、世界に誇ることのできるものがいくつかあります。
神戸ウォーターは、その代表的なものではないのでしようか。
過日、貿易センタービルで「赤道を超えても腐らない水」のセミナーがありました。水のことでは第一人者の専門家、NHKの人気番組で神戸の水について紹介された水道局の松下眞さんが講師で、簡単な水の浄化実験をまじえながらの分かりやすい講座は、知っているようで知らないことばかりで引き込まれました。世界の水道の歴史に、神戸の水道創設への歴史、当時の技術の高さ、腐らない水についてなど順々にに解き明かしてもらえるようなお話でした。
来る、9月16日(土)(14時~15時30分)にも神戸登山研修所で
「布引ダムと神戸水道創設~水道の歴史と布引ダム、そして神戸~」の講演会があります。
講師:松下眞氏
暮らしの営みの中で、最も大切な命綱とも言える”水”、また神戸の財産とも言える”水”のことを
考えるきっかけにしてみてください。
50人先着順、神戸登山研修所にて
申し込みー名前・住所・電話番号・参加人数を書いてFAX 078(322)6189まで
資料代として500円

神戸登山研修所
灘区王子町2-2-1(王子公園内)

2017-8-25

相楽園で習い事    苔玉・盆栽教室

私の家の小さな庭も、今花盛りです。厳しい寒さや、雨や風にも耐えたシクラメン、すずらん、モッコウバラにマーガレットが満開です。
ガーデニングも好きですが、今新しいことを始めています。
以前から興味があった盆栽、苔玉を習っています。
教室の場所は「相楽園」の中、雰囲気のある重要文化財の旧小寺家厩舎です。
講師の小山実智子さんは、姫路城の「好古園」で植木職人さんや造園技師さんなどと関わり技術を習得して、木や草花で独自のミニチュアガーデンの世界を創られています。
私が受講した日の”吊りしのぶ”では、古来からの紐の巻き方を伝授してもらい、また”リース”作りでは、生の枝を巻き付けて行く方法を習いました。
重要文化財の建物で、一心不乱に土を捏ねたり、苔を配置しながら、小さな緑の世界で、自分を表現できる楽しさを発見できました。
相楽園には他に、ガーデニングや珈琲講座などもあります。
樹齢約500年と伝えられる大クスノキや蘇鉄も見事な”都会のオアシス”相楽園です。
教室の行き帰りに、ツツジやアジサイ、菊や紅葉など季節の彩りも楽しんでくださいね。

相楽園 078 3$1 5155
900~1700
木曜日(祝日の場合は翌日休み)
大人 300円

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2017-4-21

~坂道の風景~   神戸文学館

神戸文学館は、1904(明治37)年に関西学院のチャペルとして建てられました。
以後、神戸大空襲で被災したり、「アメリカ文化センター」、中央図書館王子分室などさまざまな利用をされ歴史を刻んできました。外観をそのまま残して復元されたのは、1993(平成5)のことで「王子市民ギャラリー」として13年間親しまれました。
「神戸文学館」として生まれ変わったのは、2006(平成18)のことです。
その神戸文学館では、現在、企画展「坂道の情景〜神戸を描いた文学」(4月16日まで)が開催されています。
神戸は街全体が坂道といっても過言ではありません。文学者も、坂道を背景にした神戸の情景をたくさん描いています。
今回の企画展では、文学作品に登場する神戸の坂道を通じて、坂道に刻まれた情景が展開されています。
堀辰雄は港辺りから鯉川、トアロードのことを「旅の繪」の中で、宮本輝は「花の降る午後」の中で北野坂を書いています。
岡部伊都子は随筆の中で、

─神戸は坂の町です。
パンの匂いのする町です。─
と書いています。 私の好きな坂道はどの辺りだろう、かと思いながら文学館の美しい建物をあとにしました。

●平日10時〜18時
土・日・祝日9〜17時
休館日 水曜日
☎(882)2028

岡部伊都子(おかべいつこ)は「上方風土とわたくしと」─神戸の六甲山麓の本山(もとやま)に住んでいた時のことを書いている。このワンピースも愛用していた机と共に館内に展示してある。

D-journal H29年3月号より

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相楽園と盆栽教室

 

JR 元町駅から歩いて約10分で「相楽園」に着きます。
相楽園は、元神戸市長小寺謙吉氏の先代本邸の本邸の庭園で、明治18年頃から着手されて完成したのは明治の末頃です。 神戸市の所有になり一般公開されたのは、昭和16年です。
飛石や石橋、流れや滝などが配置された由緒正しい約2万坪もの広い日本庭園が、にぎやかな県庁界隈の真ん中に位置していて、背景が林立しているビル群、というのも面白いですね。
樹齢500年と伝えられている大クスノキも見事ですが、私は、樹齢約300年の蘇鉄が好きです。
相楽園の北東には、小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼して明治43年に建築された「厩舎」があります。馬車を入れるための車庫の二階には厩務員のための宿舎が、東側には高い吹き抜けの天井がある馬房があります。外側からこの厩舎を眺める時、私はいつも、豊かな時代の有り様にに見とれてしまいます。
この重要文化財の厩舎で行われた”苔玉教室”に参加してきました。
姫路の好古園で、伝統的な盆栽などの技をを習得し、現代の暮らしに添うような作品を提案されている小山実智子さんが講師です。
盆栽や苔玉は初めて、という若い人と並んで、まずは、植物を保護して包み、大事な栄養素を含んだ土を練り上げることから始まり、土の乾燥を防ぐための苔を張り糸で巻き付けて縄で縛るまでの二時間、汗を流しながら無心に土や植物と向き合いました。
贅沢な馬房という空間での苔玉作り。
次はどんな植物と向き合えるのだろうか、と相楽園に行く楽しみが、またひとつ増えた気がしています。

問合せ 078 351 5155
各種の講座は要予約
相楽園への入園料、材料費が必要

 

2016-11-16

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神戸華僑歴史博物館

 


南京町の西側の楼門を、真っ直ぐ海岸通まで南へ行くと「華僑歴史博物館」はあります。
何度も前は通っていても、中華総商会ビルの二階にあるので、気がつきにくいかもしれません。
1979(昭和54)年に開館していますから、今年で38年目になります。神戸の華僑自らによる運営、管理がなされている珍しい博物館なので、滋賀や和歌山、大阪、奈良など近隣からの小、中学生や研究者なども含め、一年間に1600人以上見学に来られています。
ここでは、神戸港開港されてからの華僑の方々の生活や活動などの足跡が、身近な耳かきやハサミなどの生活用具から美術品まで、丁寧に展示されていて一般的にあまり知られていない華僑の世界を垣間見るができます。
最初は、居留地の欧米人とともに長崎や上海、香港などから神戸に来た華僑も、開港翌年には500人以上に増え、居留地の周辺に中国人街を形成していきます。
華僑が国際都市・神戸の発展に大きな役割を担ってきたことがよくわかる博物館です。
春節祭特別展
4月9日まで
開館は水曜~土曜のみ。但し3月20、 21 、27日
4月3日は開館
中央区海岸通3‐1‐1 KCCビル2F
・(331)3855

2016-2-26

猫まみれ展 神戸ファッション美術館

六甲アイランドです。
ボートアイランドに遅れること6年後の1972(昭和47)年に着工され、1992(平成4)年に埋め立てが完了しています。
神戸ゆかりの美術館は、2007(平成19)年に開設されました。今年で開業24年目になる六甲ライナーの一番前の席に座り、景色を楽しみ、「アイランドセンター駅」を降りるとまるで円盤のような斬新な外観の「神戸ファッション美術館」があり、神戸ゆかりの美術館はその中にあります。
このゆかり美術館で、猫をテーマに、”招き猫亭”を名乗る個人コレクターが集め続けている収集品を紹介する「猫まみれ展」が、今開催されています。
40年にわたる300点以上の選りすぐられた収集品の中から、さらに浮世絵から現代美術まで、絵画、版画、彫刻など約200点が展示されていて、どこをみても猫だらけ。
しかし、それぞれの芸術家によりこんなにも様々な猫がいるのか、と驚かされます。
何回も会場をまわりましたが、私はこの猫が好き?を選ぶのに困るくらいでした。
もちろん、わが家にも、姉妹の猫がいます。

「猫まみれ展」2016年1月22日~3月27日まで
水曜休館
一般800円
問い合わせ078ー858ー1520
飼い猫の写真を持参すると割引がある「ネコ割」もある

2016-1-29

灯台のこと知ってる? 神戸海洋博物館

 

中突提の東側にメリケン波止場と呼ばれていた所がありました。
神戸港開港120年記念事業として、そのメリケン波止場の大部分が埋め立てられてメリケンパークができ、神戸海洋博物館が開館したのは、1987(昭和62)年のことです。
その海洋博物館で「灯台へ行こう!」展が開催されています。
博物館で開催される海上保安庁展は、今年で7回目ですが、人ではなく「灯台」が主役の展覧会は初めてのことで、歴史や種類、役割などを中心にちょっとしたクイズもあり、大人も充分楽しむことができます。
それほど灯台に興味のなかった私でしたが、見終えた後は、岬の先端に立ち、暗闇を照らす健気で孤高な灯台の姿に、感動すら覚えました。
パネルの立ち並ぶ一画に〈灯台空中散歩~17の灯台上空より~〉という映像のコーナーがあります。ひんやりとした博物館で、マルチコプター(ドローン)で撮影された映像を眺めていたら、いつのまにか白い灯台を旋回している鳥になっているかのような心地になりました。
8月29日(土)には、海猿たちのトップにあたる人の灯台にまつわる歴史のことなどの講演や、海上保安庁のキャラクターとの記念撮影会もあります。撮影用に、お子様用の海上保安庁の制服が準備されています。
7/22~9/6
神戸海洋博物館
10時から17時、休館 月曜、 大人600円 小中学生250円

2015-8-21

神戸ファッション・ウィーク

〝ファッション都市・神戸〟の魅力を発信する

イベント「神戸ファッションウィーク2015春夏」が始まりました。

今年で18回目になる今回のテーマは「evolution」です。

「神戸の街をもっと元気に」という想いを込めて開催しています。
神戸を愛する経営者が実行委員会となり、

企業・ショップ・行政などに呼びかけて、

神戸を楽しんでもらおうと趣向を凝らし様々なイベントを行っています。

まずは、情報が満載の〝公式ガイドブック〟を手に入れてください。
例えば、食の分野では、ファッションウィーク参加店舗より、

新メニューの提案があったり、注文の際にガイドブックを提示すると

お得な特典でおもてなしをしてくれます。
また、美容・健康では、

停泊中のコンチェルトのデッキで朝ヨガが体験できます。
期間中、コンチェルト、ルミナス神戸が特別料金で

乗船できますので、

観光にも使うことができます。
異業種や同業他社が垣根を越え、

様々な角度からおもてなしを考え、街の活性化に向けての取り組みをしています。
青い表紙で大人気のコーベアーのガイドブックを、

いつもバッグに潜ませて、神戸の街歩きをしてみてください。

新しい発見がありますよ。
神戸ファッションウィークは、4月5日まで開催しています。

「幻の公会堂と神戸モダニズム」展~ 入館無料・11月23日まで  ~神戸市文書館~

 

「神戸市文書館」は、1938(昭和13)年に神戸の財産家・池長孟(いけながはじめ)の私立美術館として建てられました。戦後、神戸市が美術品も含めて譲りけ、1965(昭和40)年には「市立南蛮美術館」として開館し市民に親しまれてきました。
その後、1982年に現在の市立博物館に《南蛮美術館》が設けられ、美術品が全部移され一旦閉館になりましたが、1989年から神戸市域に関する歴史的・文化的な価値のある文書や資料などを保存、閲覧できる文書館と開館しています。 神戸市では、大正・昭和と2回も建設が計画されながら戦争など時代の波に巻き込まれて、実現しなかった「幻の公会堂」がありました。2011年に収蔵品の整理をしていて、この時のコンペに応募された設計図や完成予想図などの資料が見つかりました。
今回は、手書きのモダンで芸術作品のような未公開の設計図の一部を間近で見ながら、゛神戸モダニズム゛に触れてみてください。
中央区熊内町 1-8-21
●(232)3437