須磨海浜水族園の記録映画「スマスイ」完成

市立須磨海浜水族園を舞台にした自主映画「スマスイ」が、8月上旬に 完成しました。
1957(昭和32)年に「須磨水族館」として開業し、1987(昭和62)年に建て替えられて「須磨海浜水族園」という現在の名称になりましたが、神戸っ子ならみんな大好き「スマスイ」のみならず、西の観光の拠点としても、長い間、市内外を問わず多くの人に親しまれてきました。
しかし、この全面改装からでも、すでに30年がたち、施設の老朽化が目立つようになり、全面改装し4年後に新装オープンすることになりました。
そこで、同園の職員やそれらの人の繋がりで広がった豊富な人脈の方々で、現在の施設の様子を記録として残しておこう、という計画がたてられました。
撮影は、まだ寒い2月から始まりました。
単なる記録ではなく、たくさんの人に愛された水族園だった、と記憶してもらえるような映画になった一園長さんは語られているとおり、水族園を取り巻く様々な世代の人の”人間ドラマ”に仕上がっています。
ちょっと異色な記録映画、とはいえ、やはり阪神・淡路大震災の被害を受けた場面は、目を覆いたくなるような惨状で、飼育員の方々の心中を察すると涙が溢れ、これこそが後世に残すべき悲しみの場面だと思いました。
さて、ユニークな陰の主役は誰でしょう?
これは、見た人にしかわかりません…。

上映は2019年9月1日まで水族園3階の特設シアターで
67分の作品で1日4回上映
観覧無料だが入園料は必要
9月以降は一般の映画館での上映予定
問い合わせは 078-731-7301

元町映画館 ~街中のミニシアター~

元町通を歩いていて、偶然、あるポスターに目が留まりました。
「教誨師(きょうかいし)」という映画で、今年の2月に急逝した大杉漣(れん)さんの遺作となった作品です。実は、私も教誨師ではありませんが同様のことでお手伝いしていますので、ちょっと見逃せなくなりました。
この作品の、兵庫県下では唯一の上映施設(11月9日までの公開)が元町映画館でした。
どうしても見なければと思い、翌日、立ち見になる前でなんとか席を確保して、重いテーマの作品「教誨師」を鑑賞することができました。

元町映画館は、2010年8月に「地域の活性化」を目指し、地元密着型のミニシアターとして開館しました。
座席数は66席です。
近隣の映画館などとも連携しながら、収益性に乏しく、大きな映画館ではとてもかかりそうにない作品を努めて上映されています。
元町商店街では30年ぶりの映画館でした。
元町映画館のオーナーは、本業は、小児科のお医者さんの堀さんです。
元町に映画館がないのを憂い、映画好きだったこともあって、平成12年に2階建ての閉店したパチンコ屋さんを買い取りました。しばらくはその時が熟するのを待ちながら、8年後に映画館をオープンさせました。
シネコンでは見られないような隠れた名作、一般受けのしないような映画をセレクトしている”映画好きのための映画館”で、鑑賞している人のマナーの良さもあり、居心地の良い空間になっています。
また、運営や管理をされている林支配人さんのチャーミングな笑顔も、この映画館の魅力のひとつです。
ゆるゆると、ひっそりと映画の時間を過ごしたい人のための
空間、です。
神戸市中央区元町通4-1-12
☎078-366-2636

神戸ゆかりの美術館~エヴァンゲリオン展~

ポートアイランドに続く、神戸第2の人工島、「六甲アイランド」は着工から16年を経て1988(昭和63)年に最初の住宅街が完成し入居が始まりました。街開きから30年、今では、約二万人の人口を擁する海上都市になっています。島への足となる六甲ライナーが開業したのは1990(平成2)年のことです。
さて、その六甲ライナーに乗って、神戸ゆかりの美術館に行ってました。
アイランドセンター駅を降りると目を引くのは、UFOをイメージさせる斬新なデザインの「神戸ファッション美術館」です。日本で初めてのファッションをテーマにした美術館で、1997年に開館しました。その一階にあるのが「神戸ゆかりの美術館」です。
今開催されているのが「エヴァンゲリオン展」です。
日本のオリジナルテレビアニメ「エヴァンゲリオン」の魅力を紹介している本格的な展覧会です。
1995年にテレビで放映されて以来、幅広い世代から支持をされ、人気を集めている名作ですが、今回の展覧会では、総数約1300点の作品や資料をを展示しています。貴重な生原画なども初公開されています。
まさしく未来都市を思わせる六甲アイランド、他にも美術館がありますから、海からの風を感じながら散策してみてください。

会期:2018年7月21日~9月24日
午前10時~午後17時
月曜日 休館日
一般1000円 大学生500円

便利な図書館

本を読みたい、と思った時に、先ず、本屋さんに行きますか。
私はどちらかというと、よく本を読む方なので、家の本棚がだんだん一杯になり、これ以上置き場所がなくなってきました。
そういう訳で、図書館で借りることが多くなりました。
職場から近い三宮図書館が便利で良く利用しています。
5年前から、市内11か所の図書館以外に「予約図書受取コーナーが」ができました。
広い北区、西区は4か所で各区に1か所、全部で14か所設置されています。インターネットで予約申し込みをした市立図書館の本を借り
返却もできます。
それぞれの施設で開いている時間やお休みが違いますので注意してくださいね。
お問い合わせは中央図書館●(371)3351

2018-1-26

「オリーブの魅力」

 

50実は、神戸がオリーブとの縁が深い街だった、ということをご存じですか。
明治の頃、中央区の北野町には、国営オリーブ園が存在していました。その、忘れられた歴史を掘り起こしたのが神戸大学名誉教授の中西テツ先生です。2013年には、市民団体を発足し、オリーブに関する歴史の啓発や、イベントなどを催してこられました。
湊川神社には「日本最古」とも言われるオリーブがあります。樹齢は推定140年近く、戦災も震災もくぐり抜け街を見守ってきた大事な古木です。その歴史ある古木に、昨年幹を喰い荒らす害虫が見つかり、中西先生たちはオリーブを救う為に立ち上がり、今懸命な治療を続けています。
さて、そのオリーブの権・中西先生が長田区にあるふたば学舎(旧二葉小学校)で、地域文化講座「オリーブの魅力」を開かれています。
第2回11月28日(火)
10時~11時30分
「テーマ」オリーブオイルを味わってみましょう。
第3回12月12日(火)
10時~11時30分
「テーマ」オリーブの育て方、品種のこと、実を食べてみる!
受講料:500円
●(646)8128
担当:いさやまさん

2017-11-24

ファマーズ マーケット

 

居留地の東側にある旧生田川の河川敷が、外国人専用のグラウンドとして使われ初めたのは、開港後まもなくの1875年からです。
やがて日本人にも解放されて、「内外人公園」と呼ばれ、野球やサッカー、ラグビーなどが日本中に広まっていくきっかけになりました。
「東遊園地」と改称されたのは1922年のことです。
この「東遊園地」で3年前に、市民と行政の協働の社会実験「URBAN PICNIC 」が始まりました。グランドの大部分が芝生になり、快適な空間になりました。
そして、一年を通して神戸の旬を楽しめるマーケットも開かれています。 神戸の生産者さんたちと会話しながら、野菜やくだものや苗を買ったり、カレーやパンや飲み物なども食べることもできます。
神戸らしい”地産地消の朝市”は毎週土曜日の9時~12時30分まで、雨でも開催しています。

2017-10-27

神戸三宮フェリーターミナル  

宮崎に帰る知り合いの方を見送りに、フラワーロード沿いに歩きました。
東遊園地の「虹の石」に刻まれた後藤比奈夫さんの俳句をゆっくり見て、日本で一番短い国道を渡ると、威風堂々と立派な税関の建物が見えてきます。その東向かい側には、かつて生糸検査所だった建物は、「K I I TO 」として、展覧会やイベントなどに使われ見事に再生しています。
さらに南へ行くと、今年の7月に完成した5階建ての真新しい「ポートオアシス」が見えてきます。開港150年を記念して建設された施設で、一階には、港湾関係者以外の人も利用できる食堂とコンビニエンスストアがあり、二階三階は多目的スペースになっています。
目の前の”新港第3突堤”の東側には、宮崎行きの「宮崎エキスプレス」(宮崎カーフェリー)が停泊していました。
突堤の西側からは、高松や小豆島行き(ジャンボフェリー)の船が出ています。
このターミナルは元々ジャンボフェリーだけが使用していましたが、2014年7月に「神戸三宮フェリーターミナル」として新築されました。
それまでは、大阪南港からの発着だった宮崎カーフェリーも利用できるようになりました。
この日宮崎に戻って行く知人は、インターネットの早割で予約をして、2等で6000円で、広々とした大部屋でゆっくり飲みながら帰る、とちょっとした船旅を楽しんでいるようにターミナルに消えて行きました。
1800発で翌朝830に宮崎に着きます。
ヘルメットを前かごに入れて、自転車に乗った港湾関係者が私を追い越して行きました。
神戸の原風景はやはり港、と思いながら帰路につきました。
神戸港福利厚生施設
神戸ポートオアシス
333ー2822
休館日:年末年始

2017-9-29

神戸の水の話

神戸には、世界に誇ることのできるものがいくつかあります。
神戸ウォーターは、その代表的なものではないのでしようか。
過日、貿易センタービルで「赤道を超えても腐らない水」のセミナーがありました。水のことでは第一人者の専門家、NHKの人気番組で神戸の水について紹介された水道局の松下眞さんが講師で、簡単な水の浄化実験をまじえながらの分かりやすい講座は、知っているようで知らないことばかりで引き込まれました。世界の水道の歴史に、神戸の水道創設への歴史、当時の技術の高さ、腐らない水についてなど順々にに解き明かしてもらえるようなお話でした。
来る、9月16日(土)(14時~15時30分)にも神戸登山研修所で
「布引ダムと神戸水道創設~水道の歴史と布引ダム、そして神戸~」の講演会があります。
講師:松下眞氏
暮らしの営みの中で、最も大切な命綱とも言える”水”、また神戸の財産とも言える”水”のことを
考えるきっかけにしてみてください。
50人先着順、神戸登山研修所にて
申し込みー名前・住所・電話番号・参加人数を書いてFAX 078(322)6189まで
資料代として500円

神戸登山研修所
灘区王子町2-2-1(王子公園内)

2017-8-25

「神戸人形」の話

 

「神戸人形」を覚えてられますか?
かつては、「神戸人形」を売っていたお店が市内に何軒かありましたが、今では店頭で売っているお店はなくなってしまいました。
「神戸人形」は、明治時代の初めくらいに神戸で誕生したからくり人形です。
奇抜なデザインの人形が小さな台の上に乗っていて、つまみを回すと、スイカを食べたりお酒を飲んだり、首を傾げる仕草をしたり口を開けたりして、見れば見るほど滑稽です。
この台の中には、だいたい6本から8本くらいの糸が仕掛けとなって入っています。ちょっとした精密機械のようです。
神戸っ子だけでなく、神戸を訪れた外国人にも人気があり、たくさんの「神戸人形」が、世界に旅だっていきました。
一体誰がこのような人形を考えて作り初めたのか、諸説ありはっきりした資料もないのと、これまで何度となく作る人が亡くなったりで廃絶の危機もありました。
かつて、一般的に広く普及していたのは、戦後に「神戸人形」を初めて再現した”キヨシマ屋”さんので、私が持っている2体もキヨシマ屋さんのです。
これまでも、このユニークなからくり人形を残して継承していかなければ、という人たちの熱意で守られて、奇跡のように今まで伝承されてきました。
現在、「神戸人形」を深く検証し研究した上で制作をされているのが、ウヅモリ屋・吉田太郎さんです。
地道で丹念な作業をしながら、「神戸人形」を確実に次世代へ繋いでくれています。
今、「神戸人形」を入手できる所は、日本玩具博物館、キイトとウヅモリ屋さんのインターネットでだけです。
旧き良き時代の、神戸ならではのからくり人形が、若い作家さんの手で残され継がれていくことに、感動しながら、手元の人形の愛らしい仕草を眺めています。

2017-7-21

相楽園で習い事    苔玉・盆栽教室

私の家の小さな庭も、今花盛りです。厳しい寒さや、雨や風にも耐えたシクラメン、すずらん、モッコウバラにマーガレットが満開です。
ガーデニングも好きですが、今新しいことを始めています。
以前から興味があった盆栽、苔玉を習っています。
教室の場所は「相楽園」の中、雰囲気のある重要文化財の旧小寺家厩舎です。
講師の小山実智子さんは、姫路城の「好古園」で植木職人さんや造園技師さんなどと関わり技術を習得して、木や草花で独自のミニチュアガーデンの世界を創られています。
私が受講した日の”吊りしのぶ”では、古来からの紐の巻き方を伝授してもらい、また”リース”作りでは、生の枝を巻き付けて行く方法を習いました。
重要文化財の建物で、一心不乱に土を捏ねたり、苔を配置しながら、小さな緑の世界で、自分を表現できる楽しさを発見できました。
相楽園には他に、ガーデニングや珈琲講座などもあります。
樹齢約500年と伝えられる大クスノキや蘇鉄も見事な”都会のオアシス”相楽園です。
教室の行き帰りに、ツツジやアジサイ、菊や紅葉など季節の彩りも楽しんでくださいね。

相楽園 078 3$1 5155
900~1700
木曜日(祝日の場合は翌日休み)
大人 300円

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2017-4-21