とつておきの 内緒にしておきたい  さくらの名所

 

なかなか厚手のコートが手放せない日々。
もう待ちきれない、とせっかちな春が足早にやって来ました。
岡本梅林公園にもまだ行ってないのに、もう早、心はサクラの方に向かっています。
まずは、地元ならではの”さくらスポット”、「会下山公園」はどうでしょうか。ここは、1336年湊川合戦の時に楠正成がわずか700名の家来と共に、多勢の足利尊氏軍と戦い破れた古戦場でもあります。
地元の住民の方々に愛されている所で、神戸の街並みが海まで見渡せるすてきな公園です。また、忘れてならないのが、「植物学の父」と言われた牧野富太郎の研究所も、かつてこの近く「会下山小公園」にあったので、その碑があります。
さて、次は私のお気に入りの場所をご案内したいと思います。
神戸文化ホールを少し東に歩くと、宇治川があります。この川沿いが、私が最も好きなさくらの道です。
坂道の流れは、ゆるやかなS字状のカーブになっていますので、南側から歩き始めても先が見えてしまわないので、この先はどうなっているのだろうか、と何とはなしに期待を含んだワクワク感があります。
わざわざさくら見物に、というのでもなくて、お買い物の行き帰りに、とか何かのついでにこの道を歩いて見ようかと思う所です。
日常の暮らしの中の、とつておきの”さくらの道”。
これこそが、極上の贅沢かなぁ、と私には思えて、満開の頃ではなく、はらはらと散りゆくさくらの頃に、ひとりで歩いてみよう、と今から楽しみにしています。
そういえば、9年前に亡くなった母と一緒に見た最後のさくら、もここでした。

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