ありがとう「タンタン」 王子動物園

 

神戸市立動物園のジャイアントパンダ「旦旦(タンタン、メス24歳)」、今年の7月に、といういよいよ中国からの貸与期限を迎え、中国に帰国することが決まっています。
動物園で一番人気の「タンタン」は、2000(平成12)年7月16日、震災後の神戸を元気づけるため中国からやって来ました。
これまで、2010年、2015年と延長されてきましたが、今回は、高齢となった「タンタン」を、体への負担が少なく多くの仲間が暮らす生まれ故郷で過ごさせたい、また、高齢パンダの飼育経験も豊かなので任せてほしい、という中国側からの申し出があり、生まれ故郷にかえってもらうことにした、という動物園側の判断でした。
しかし、このコロナ禍で、中国への直行便が運休しているために、猛暑の移動で暑さに強くないパンダに負担をかけてはならない、ということで直行便が再開されてからの秋以降に帰国する見込みになりそうです。
今は、動物園での公開は、同園のサイトから申し込みの上「タンタン」と最後のお別れができるようになっています。
「タンタン」が帰国するのを前に、市内で「ありがとうキャンペーン」が展開されています。
東遊園地の「こうべ花時計」がタンタン柄に植え替えられていたり、フラワーロードや元町大丸神戸みせあたりの120枚のバナーも「ありがとうタンタン」のデザインになっています。
またこのようなキャンペーン以外にも、神戸市民には馴染みの学習帳「神戸ノート」(長田区「関西ノート」が1952年から販売)に、約40年ぶりに新商品が出て、表紙に「タンタン」が採用されています。
「タンタン」柄の企画は昨年から企画が進められていて、表紙の「タンタン」の姿は2018年に撮影されて、岩に寝そべってリラックスするかわいい姿が収められています。
20年にわたり神戸の人たちに、元気を与えてくれた人気者「タンタン」に、別れを惜しみながら街のあちらこちらに、様々な表情の「タンタン」を見つけてみてください。
コロナのおかげで、少しお別れが延びたことに感謝しながら、街中のたくさんのバナーの中から、海苔を巻いたおにぎりにしかみえない、「タンタン」の後ろ姿二枚を探してみてくださいね??。

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