日本ではじめての水族館

神戸には、日本で初めてと、言われているものや施設などがあちこちにあります。今回は、「神戸市立須磨海浜水族園」の歴史をたどってみました。

京都で第4回 内国勧業博覧会が明治28年に行われた時に、これに協力した神戸市が博覧会付属の施設として、和田岬の遊園地「和楽園」に「和田岬水族放養場」を開きました。このときは身近な鯛やヒラメ、イカなどが水槽に放たれているようなイメージの展示でした。この博覧会を見物に来て、好意的な随筆を小泉八雲が書いています。
さて、この2年後の明治30年に、第2回大日本水産博覧会が和田岬で開かれた際に、「和楽園」内に会期中に限って水族館が作られました。海水の水槽にポンプやバルブなどのある本格的な循環ろ過装置を備えていました。この「和楽園水族館」が、日本初の本格的な水族館とされています。その後、明治35年に湊川神社に移転されたり、昭和5年には湊川公園に作られたりしましたが戦争で焼失しました。

昭和32年、須磨に当時東洋一の規模の「須磨水族館」が誕生。現在の「須磨海浜水族園」となったのは、昭和62年です。
さて、今年で3期目になり”神戸須磨アクアイルミナージュ”が2月12日まで開催されています。
入園料はそのままで、夜も含め魅力的で、かつ歴史のある水族園を楽しんでください。

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