レストランは重要文化財

三宮から歩いてすぐ南側に、旧外国人居留地はあります。

 

 

神戸港が世界に開かれて以来1899(明治32)年まで、外国人の自治が行われていた区域でした。洋服や洋食、スポーツなどの発祥の地として、エキゾチックな神戸の”みなもと”といえます。

その中に、唯一残る当時の建物が「旧神戸居留地十五番館」です。126区画あった敷地の中の十五番地にあったので、こう呼ばれています。

1966(昭和41)年に建材メーカーの会社「ノザワ」がこの建物を買い取り、本社の社屋として使われていました。

1880年頃に建てられ、当時はアメリカ領事館として使われていたこともありました。

1989(平成元)年には、国の重要文化財に指定されています。

しかし、19年前の大震災で建物は倒壊、3年3ヶ月後に再び当時の姿に蘇っています。

重要文化財では初めて建物を丸ごと使って、レストランとして使うことが許されたケースです。現在はテナントとして、「TOOTH TOOTH maison15」が営業を行っています。

跡形もなくペシャンコになってしまった建物の部材の7割を使って、重文指定を継続するには、並々ならぬ思いがあったようです。

レプリカではなく、当時の本物の建物で、神戸ならではの贅沢な時間を味わってみてください。

高い天井や暖炉、飾り棚も十五番館のご馳走の一つです。

 

2014-2-21

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です