麻酔博物館

ポートライナーに乗って12分、医療センター(市民病院前)駅で降りてすぐの神戸キメックセンタービル3階に「麻酔博物館」はあります。
日本麻酔科学会が、本部の事務局を神戸に移した年の翌年、2009年に「麻酔資料館」がオープンして、その後、たくさんの方々にもっと麻酔のことを理解してもらい、身近に感じてもらいたいと、資料館の展示スペースを拡げて「麻酔博物館」が開設されたのは2011年5月でした。
ここは、日本の近代麻酔史に関わる貴重な資料を展示している日本で唯一の施設です。 日本での麻酔科学は、戦後、麻酔科学の本場であるアメリカに視察留学に行った日本の外科医たちが、その先進ぶりに驚き、あまりにかけ離れた日本の現状に危機感を覚えたことから急速に発展してきました。 館内に博物館、世界と日本の麻酔の歴史年表や、学会設立の経緯、機関誌、また、全身麻酔器の実物を時系列に紹介しているコーナーもあります。
私が特に関心をもって見いったのは、「華岡青州」の歴史年表のところでした。青州は、1804年乳ガン摘出の手術に成功しましたが、これは世界で初めての全身麻酔の実用化で、アメリカでのエーテル麻酔の公開実験より、42年も早い画期的な出来事でした。
以後、激痛をともなわない手術を140人以上の人たちに行いました。
同じビルの10階には、年中無休で開いている無料の展望室(10時~18時)もあります。
見学して、ポートアイランドから六甲山、明石海峡大橋、大阪を眺めてみてください。
平日の10時~17時のみ開館、無料。中央区港島南町1-5-2神戸キメックセンタービル3階
●(306)5945

2016-3-26

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